筑波技術大学
2007年04月10日
聴覚または視覚に障害がある人たちの為の国立大学、筑波技術大学に行ってきました。
まず大沼学長から大学の説明。部屋の両サイドにふたつづつ並んだスクリーンの一方には手話通訳、もう一方には字幕が出て、聞こえない人が同時に理解できるようなシステムになっています。
後から案内されましたが、別室において手話通訳、また活字の入力が行われそれが映し出されているということでした。
実際の授業風景を見学することはできませんでしたが、教室にも入れて頂きました。
障害に関係なく情報を授受できるよう、先端技術を使ったあらゆる工夫がなされていて感心するばかりでした。
聴覚障害、視覚障害、両方の学生達と懇談することもできました。
視覚障害のひとりの学生は私のことが良く見えているようでした。彼は筑波大学を卒業し、これからこの大学で鍼灸を学ぶとのこと。私は何も考えずに「何で数学を勉強したのに今度は鍼灸なの?」と質問しました。それに対して代わりに先生が、「彼は進行性の病気で段々見えなくなるので将来に備える為です。」という答え。私は明るい彼の笑顔の裏には想像もつかないような恐怖や不安があるのだろうと思うと何も言えなくなりました。
しかし学生達はみんな障害を持ちながら、とても明るく夢を持って学生生活を楽しんでいる様子です。聴覚障害のひとりの学生は、高齢化社会に向けて介護ロボットを開発したいと夢を語ってくれました。そして私の夢を聞かれて、ちょっと困ってしまいました・・・。
障害に負けることなく社会の一員として世の中のためになることを考えている学生達・・・。私の方が励まされて帰ってきました。
皆さんの活躍を期待しています。
この記事は2007/04/10に公開され2024/02/28に更新、3 ビュー読まれました。