安倍昭恵のスマイルトーク

伊勢神宮

伊勢神宮シンポジウム「式年遷宮について語る夕べ」に行きました。日本を代表するお宮である伊勢神宮の名前は誰でも知っているものの20年に1度建て替えをする遷宮については意外に知らない人も多いのではないでしょうか。今回の講師は東大大学院の教授である菅野覚明先生と作家の曽野綾子先生。菅野先生は「遷宮-清浄の原点」、曽野先生は「砂漠の民、森の民の信仰」というそれぞれの視点から伊勢神宮の魅力についてお話下さいました。

菅野先生は、日本人の感じる美しさとは清浄であるということというお話でした。清々しく、澄み切った自然の美しさ、そこには神が宿り恐れを感じさせるもの。そしてその自然の美しさというものは一定ではなく常に変化していくものであるということ。その象徴であるのが遷宮であるという考え方。確かに日本人は宝石の輝きのような美しさよりも、心で感じる凛とした美しさに惹かれるような気がします。日本人の精神性の高さを改めて認識しました。

曽野先生のお話は砂漠という人間が生きていくには過酷な状況の中で生まれた一神教の考え方をキリスト教徒であるご自分の様々な体験談を通してご紹介され、私達がいかに恵まれた環境にいるかということを考えさせられました。伊勢神宮との関係におけるエピソードを最後に紹介されたのが大変印象的でした。サマワの人達に日本を知ってもらい日本を好きになってもらうことによってサマワに駐留している自衛隊の安全を図るという発想から、当時日本財団の会長であった曽野先生がサマワの二人の女性教師をイスラム教のお坊さまと一緒に日本にお呼びになったというお話。海を見るのも初めてであった彼女達は日本の美しさ、活躍している女性達、見るものすべてに感動したそうですが、一番心を打ったのは伊勢神宮だったそうです。自爆テロをするのは天国に行かれると信じているから・・・。天国はこんな所と思い描いていた場所が日本にあったことに驚いたということでした。私たちは当然のように思っている豊かな水や四季折々に姿を変えていく自然は、むしろ特別なもの。このような場所に生まれたことに感謝したいと思います。

式年遷宮は690年に第1回目が行われ、平成25年秋には第62回目のご遷宮が行われます。20年ごとに建て替えを行うことによって千数百年の間、同じ技術と精神が継承され続けてきたというのは日本人の知恵であり今後も私達が大切に守っていかなくてはいけない国の誇りです。

実は私は伊勢神宮に行ったことがありません。是非近いうちに自分の目でその素晴らしさを感じたいと思っています。

この記事は2008/04/04に公開され2024/02/28に更新、2 ビュー読まれました。

    2024/02/28   ブログ   

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